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令和5(2023)年度の自衛隊戦闘機の緊急発進実施状況まとめ

  • 防衛省関連

2024-4-19 09:11

 防衛省 統合幕僚監部は令和6(2024)年4月19日、2023年度(令和5年度)緊急発進実施状況について以下のように公表した。

1 全般

 2023年度の緊急発進回数は669回であり、2022年度の緊急発進回数(778回)と比べ、109回減少した。2013年度以降、年度全体の緊急発進回数は概ね700回を超える高い水準で推移し続けており、我が国周辺における軍用機の活発な活動が継続している。
 推定を含め、緊急発進回数の対象国・地域別の割合は、中国機約72%、ロシア機約26%、その他約2%だった。

2 方面隊別の状況

 方面隊別の状況については、北部航空方面隊が112回、中部航空方面隊が46回、西部航空方面隊が110回、南西航空方面隊が401回の緊急発進を実施した。

3 2023年度の特徴

 中国機に対する緊急発進回数は479回であり、昨年度同時期における回数(575回)と比べ96回減少しているものの、年度全体の緊急発進回数が高い水準で推移し始めた2013年度以降の実績からみれば平均的な水準にある。
 ロシア機に対する緊急発進回数は174回であり、昨年度同時期の回数(150回)より24回増加しているものの、2013年度以降2番目に少ない回数となる。また、2023年10月には推定ロシア機による領空侵犯を公表した。
 2023年度においては、中国機による相次ぐ沖縄本島と宮古島の間の通過、6月の東シナ海、太平洋及び日本海、12月の東シナ海、日本海における中国H-6爆撃機及びロシアTu-95爆撃機による長距離にわたる共同飛行の確認、また、中国無人機の与那国島と台湾との間の通過や日本海での飛行を初確認したことを含め、2022年度に引き続き中国無人機の飛行についての公表を多く実施するなど、中国機による活動の拡大・活発化を示す事例がみらた。
 推定を含め、中国機・ロシア機共に、情報収集機に対して最も多く緊急発進を実施した。

年度緊急発進回数の推移

2024年3月31日現在

航空方面隊別緊急発進回数の推移(過去5年間)

2024年3月31日現在

国・地域別緊急発進回数の推移(過去5年間)

2024年3月31日現在

四半期毎の緊急発進回数の推移(2023年度)

2024年3月31日現在

緊急発進の対象となったロシア機及び中国機の飛行パターン例

<図>
領空侵犯の公表事例(計46件)

<表>

2023年度における領空侵犯公表事例一覧
2023年度における特異飛行公表事例一覧(1四半期①)
2023年度における特異飛行公表事例一覧(1四半期②)
2023年度における特異飛行公表事例一覧(1四半期③)
2023年度における特異飛行公表事例一覧(1四半期④)
2023年度における特異飛行公表事例一覧(1四半期⑤)
2023年度における特異飛行公表事例一覧(2四半期)
2023年度における特異飛行公表事例一覧(3四半期①)
2023年度における特異飛行公表事例一覧(3四半期②)
2023年度における特異飛行公表事例一覧(4四半期①)
2023年度における特異飛行公表事例一覧(4四半期②)
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