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レールガン研究は民生技術の活用へ──技術シンポジウム2024

  • 日本の防衛

2024-11-21 16:30

今年も11月12、13日(火・水)に開かれた、防衛装備庁が主催する「技術シンポジウム2024」。注目のパネル展示をご紹介します。

 防衛装備庁の「技術シンポジウム2024」において、陸上装備研究所は「極超音速レールガンの電源小型化を目指して〜パルスパワー技術を大募集」という展示を行った。

 レールガンとは、電気のエネルギーを利用して弾丸を発射する、将来の発射装置である。釘のような形状の弾丸を鞘にはさんだ状態で2本の砲身レールの間に置き、加速、発射する。

 火薬の爆発力を利用したこれまでの銃器・火砲よりも速い、極超音速(マッハ5以上)で弾丸を発射でき、大きな破壊力を有し、遠方の目標を攻撃可能だ。

写真:編集部(以下同じ)

 現時点において課題になっているのは電力の供給だ。「小型化」と「急速充電」の2つの目標があり、実現すれば、車両等への搭載(オンボード射撃)や連射化が可能になる。

 そこで民生の先進技術を育成・活用によって今後の研究に活路を見出そうとしたところ、数社から技術が寄せられ、現在、検討を進めているとのこと。

 ちなみに研究試作したレールガンの試射(2023年)が、車両でなく艦艇で行われたのは、大容量の電力を供給できるというのが理由。
 ◎防衛装備庁YouTube公式チャンネルの【レールガン】は→こちら

 10年後には、バッテリー、半導体など各種の先進技術を活用し、課題を克服した新たなレールガンが実用化しているかもしれない。

 なお会場には、レールガンの試射で使用された本物の弾丸が展示されたが、撮影不可だったため、残念ながらここには掲載できない。

(以上)

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