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DSEI Japan 2025 速報──東京計器【H6-333】

  • 日本の防衛

2025-5-23 08:25

2025年5月22日から21日まで、千葉県の幕張メッセで開催されている、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。今回は33か国から471社が参加している。主要出展ブースの展示内容を、短い記事でお届けする。

 東京計器株式会社は知る人ぞ知る、日本を代表する老舗の精密機器メーカーだ。1896年に創業し、国内初の圧力計を皮切りに、船舶港湾機器、油空圧機器、流体機器、防衛・通信機器など多彩な製品群を展開しており、さまざまな精密機器をもって社会の安全・安心と国の防衛を支えている。

 その特徴は最先端かつニッチな分野を極めていること。船舶用のオートパイロット、ジャイロコンパス、海上交通センターの船舶通航業務システム、気象庁で使う地震計用加速度計、報道ヘリ向けアンテナ自動指向装置などにおいてトップシェアを誇る。

 防衛関連の製品では、航空機用のレーダー警戒装置、艦艇用慣性航法装置をはじめとする各種の機器があり、DSEI Japan 2025での展示はそれらの一端を紹介するものとなっている。

 航空機に搭載されるレーダー警戒装置等で培った技術を応用した携行型電波検知器、スタンドアローンAIカメラ(以上はすべて展示モデル)、そして船舶の自動運航シミュレータ等が展示されていて、「計測・認識・制御」を根っこに持つ技術の展開の幅広さと、その分野の最先端を垣間見ることができる。

※写真をクリックまたはタップしていただくと、より鮮明な画像でご覧いただけます。

携行型電波検知器の展示モデル。レーダー警戒装置等で培ったES (Electronic Support)技術を応用した、小型・軽量・安価な電波検知装置。任意のプラットフォームへ搭載し、様々な帯域の電波を探知・識別して脅威を発見することができるという 写真:編集部
デジタル受信機(右)とスパイラルアンテナ(左)の展示モデル。同社ではF-104スターファイターの時代から航空自衛隊の戦闘機にレーダー警戒受信機(RWR)を提供してきており、これはRWRを構成する主要パーツである 写真:編集部
展示ブースの奥に置かれていた、船舶の自動運航シミュレータ。オートパイロット装置PR-9000と電子海図情報表示装置EC-9000。瀬戸内海のような海を自動航行できる。商用のタンカー等で使われてきたが、護衛艦「もがみ」型に標準搭載されている 写真:編集部
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