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日米韓次官協議 北朝鮮・中国・経済安保で戦略的連携を再確認

  • 日本の防衛

2025-7-23 10:05

 外務省は令和7(2025)年7月18日(金)、日米韓次官協議を開催したことを以下のように発表した。

日米韓次官協議(概要)

 ファー・ランドー米国国務副長官(The Honorable Christopher Landau, Deputy Secretary of State of the United States of America)、朴潤柱(パク・ユンジュ) 韓国外交部第一次官(His Excellency Park Yoonjoo, 1st Vice Minister of Foreign Affairs of the Republic of Korea)との間で日米韓次官協議を行うとともに、午後1時45分から約60分間、ワーキング・ランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。

1

 三者は、日米韓三か国を取り巻く戦略環境が厳しさを増す中、強固な日米同盟・米韓同盟、そしてその戦略的連携が、効果的な日米韓連携の基礎であることを再確認しました。また、日米韓三か国が具体的な協力を積み重ねていることを歓迎しました。

2

 三者は、北朝鮮に関する最近の動向について議論し、特に、核・ミサイル開発について、深刻な懸念を表明するとともに、国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化に向けての三か国のコミットメントを再確認しました。また、露朝軍事協力の進展及び核・ミサイル計画の資金源となる暗号資産窃取を含む悪意あるサイバー活動等について、緊密に連携して対応していくことを再確認しました。さらに、拉致問題について、米韓両政府の一貫した支持が両者から改めて示され、船越次官から謝意を表明しました。

3

 三者は、東シナ海及び南シナ海情勢を含む地域情勢についても議論し、力又は威圧による一方的な現状変更の試みを許してはならないとの認識を共有しました。また、台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて確認しました。さらに、三者は、日米韓で連携して、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携していくことで一致しました。

4

 三者は、重要鉱物を含むサプライチェーン強靭化や重要・新興技術の保護・育成を始めとする経済安全保障等についても意見交換し、これらの分野でも緊密に連携していくことを改めて確認しました。

5

 三者は、こうした戦略的な議論を通じて、今後の日米韓協力の在り方について認識をすり合わせ、日米韓調整事務局も活用しつつ、安全保障や経済安全保障分野等で具体的な協力を進めることを通じて、地域の安定と繁栄を追求していくことで一致しました。

(以上)

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