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《レポート》防衛装備庁技術シンポジウム2025(11月11日)

  • 日本の防衛

2025-11-12 10:30

 2025年11月11日と12日(火・水)、東京のホテルグランドヒル市ヶ谷において「防衛装備庁 技術シンポジウム2025」が開かれている。このシンポジウムは、防衛装備庁の5つの研究所や防衛関連企業などが、その取り組みや研究・開発について発表するイベントだ。プログラムは講演(オーラルセッション)とパネルや模型などの展示からなり、講演はオンラインでのライブ配信も行われる。

会場風景 写真:編集部

 会場で特に目を引いたのは、航空装備研究所が展示した無人実験機だ。「有人戦闘機の支援を行う無人機を実現するために不可欠な技術課題に取り組む」ことを目的とした試作機で、ボイス(声)によって制御するとのこと。8機製作され、会場には2機が展示されている。

航空装備研究所が展示した無人実験機。製造はSUBARU。機体番号や尾翼のマークがないほうが実際に飛んだ無人実験機で、機首に「1」、尾翼にマーク(ASRC=航空装備研究所と1)が入った機体は予備機である 写真:編集部
実際に飛んだ機体をよく見ると、機体が少し汚れていた 写真:編集部

 陸上装備研究所の展示エリアでは、電磁加速システム(レールガン)の1/10模型が、このシンポジウムでは初登場した。映像とパネル6枚のほか、試験弾の実弾が展示された。初日には、オーラルセッションでも「電磁加速システムの洋上射撃試験」と題した研究発表が行われた。

レールガンの1/10模型は、将来的に艦載された状態をイメージしたもの。甲板の下になる部分も作られている 写真:編集部
試射に使われる「試験弾」も展示された。実見すると、想像よりずっと小さいことに驚くだろう 写真:編集部

 今年は、陸・海・空の装備研究所に加えて、2024年に開所した「新世代装備研究所」と「防衛イノベーション科学技術研究所」からも展示があり、企業は6社が出展した。

◎明日から数日間にわたり、いくつかの研究発表を、軍事ジャーナリストの稲葉義泰さんが紹介していきます。

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