艦装研、海洋無人機による水中音響通信実験の模様を展示:防衛装備庁シンポジウム レポート⑤
- 日本の防衛
2025-11-27 21:36
2025年11月11、12日に東京のホテルグランドヒル市ヶ谷で、防衛装備庁が年に一度その研究・開発を発表する「技術シンポジウム2025」が開催された。いくつかの展示を紹介させていただく。
防衛装備庁の「技術シンポジウム2025」において、艦艇装備研究所が「タリスマン・セイバー25での水中音響通信実験演習(AUKUS「第二の柱」)」という展示を行った。

AUKUS(オーカス)とは、オーストラリア、イギリス、アメリカの3か国間で、軍事や安全保障におけるさまざまな分野での協力を推進するための枠組みだ。
AUKUSは2つのプログラム(柱)から成っており、第1の柱では原子力潜水艦の共同開発が行われる。そして、今回の展示と関連する第2の柱では、サイバー、人工知能/自律性、量子技術、海中能力の先進技術分野における協力が推進される。
このうち日本は、自律性および海中能力に関連する「AUKUS 海上自律実験・演習シリーズ」(AUKUS Maritime Autonomy Experimentation and Exercise Series)に参加している。これは、海上領域における自律システムの高度化と規模拡大を目的とした一連の統合的な3か国共同実験・演習である。海洋無人機システムを共同運用して、3か国すべての海上データを共有・処理し、意思決定を支援するリアルタイムの海上領域把握を提供する能力を、さらに試験・改良することを目的としている。
そして今回展示されたのは、その枠組みの中で今年7月16日および17日に、オーストラリアの南東部に位置するジャービス湾で実施された海洋無人機システムに関する共同試験プロジェクトについてである。


「マリタイム・ビッグ・プレイ」(MBP)と名付けられているこの試験プロジェクトでは、アメリカ、イギリスおよびオーストラリアとの間で水中音響通信の技術実証を行い、海洋無人機システムの相互運用性について評価を行う。
今回は、オーストラリアの水中無人機(UUV)を用いて試験が行われた。担当者によると、試験参加国間でUUVへの通信に関する共通のプロトコルなどを確立することがひとつの狙いだという。
(以上)
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