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対戦コーナーに600勝無敗の空中戦AIが登場!:防衛装備庁シンポジウム レポート⑥

  • 日本の防衛

2025-12-8 15:15

2025年11月11、12日に東京のホテルグランドヒル市ヶ谷で、防衛装備庁が年に一度その研究・開発を発表する「技術シンポジウム2025」が開催された。いくつかの展示を紹介させていただく。稲葉義泰 INABA Yoshihiro

 防衛装備庁の「技術シンポジウム2025」において、航空装備研究所は「航空戦闘へのAIの適用を目指して」と題し、空中戦でのAI活用に関する研究について展示した。

「航空戦闘へのAIの適用を目指して」の展示ブースは広く、奥に対戦コーナー「AIおtの空対空戦デモンストレーション」を設営した 写真:編集部

 これは、人工知能(AI)を戦闘機同士の空対空戦闘に関するシミュレーションに活用しようというもの。人による指導やAI自身の試行錯誤などを通じて、敵機の撃墜と自機の生存を両立する行動パターンの確立を目指す。

写真:編集部
写真:編集部

 これまで防衛装備庁では、AI技術に優れた知見を有する一般の方々から空戦に関する優れたアイデアを集めるべく、「空戦AIチャレンジ」というコンテストを開催してきた。
 2025年7月14日から11月16日にかけて実施された「第4回空戦AIチャレンジ」では、戦闘機4機+護衛対象機1機の中距離戦を設定し、相手の護衛対象機を先に撃墜した方が勝利という内容。オープン部門とユース部門合わせて、参加者数1,384名、800超の投稿が寄せられたという。

 また、会場では第3回空戦AIチャレンジの入賞モデル(1位~5位)+練習用AIモデルと対戦することが可能で、フライトシミュレータ用のスティックとスロットルを用いて、画面に映る自機をゲーム感覚で操作することができた。

第3回AI空戦チャレンジの優勝AIは、なんと大会無敗の王者。シンポジウム会場で挑み、勝利したエースパイロットはいるのだろうか? 写真:編集部
第3回AI空戦チャレンジの優勝AIは、なんと大会無敗の王者。シンポジウム会場で挑み、勝利したエースパイロットはいるのだろうか? 写真:編集部

(以上)

稲葉義泰INABA Yoshihiro

軍事ライターとして自衛隊をはじめとする各国軍や防衛産業に携わる国内外企業を取材する傍ら、大学院において国際法を中心に防衛法制を研究。著者に『「戦争」は許されるのか 国際法で読み解く武力行使のルール』『“戦える”自衛隊へ 安全保障関連三文書で変化する自衛隊』(イカロス出版)などがある。

https://x.com/japanesepatrio6

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