イラン・中東情勢が悪化 日本政府が邦人らの退避を実施、帰国を支援(3月12日のまとめ)
- 日本の防衛
2026-3-13 08:59
令和8(2026)年2月28日(土)に発生した米国とイスラエルによるイラン攻撃およびイランによる中東諸国への報復攻撃を受けて、日本政府はイランおよび中東在留日本人の安全を確保するための措置や事態の沈静化に向けた取り組みを進めている。
3月12日(木)に公式サイトで発表された、主な動きについて以下にまとめて転載する。
〔内容〕
▪アラブ首長国連邦からの陸路による邦人等の出国を支援(2回目)
▪湾岸協力理事会(GCC)諸国の駐日大使と木原内閣官房長官が面会
▪アラブ首長国連邦とオマーンからの邦人らを乗せたチャーター機が出発(2回目)
※上から下へ時系列順
アラブ首長国連邦からの陸路による邦人等の出国支援(2回目)の実施について
1 3月12日午前10時50分(現地時間同日午前5時50分)、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビ及びドバイからの邦人等31名が、オマーン国の首都マスカットに陸路(バス)で出国し、無事到着しました。
2 この出国は、在UAE日本国大使館、在ドバイ日本国総領事館及び在オマーン日本国大使館の支援によるものです。外務省の海外緊急展開チーム(ERT)要員4名並びに在UAE日本国大使館及び在エジプト日本国大使館所属の医務官2名も、この出国支援の実施に当たりました。
3 政府としては、今後も、状況の推移を見極めながら、邦人保護に万全を期してまいります。
湾岸協力理事会(GCC)諸国の駐日大使と木原内閣官房長官の面会

3月12日、午後6時30分から約10分間、木原稔内閣官房長官は、現下の中東情勢を踏まえ、湾岸協力理事会(GCC)諸国(バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦)の駐日大使又は代理と面会しました。
1 木原内閣官房長官は、イランの攻撃によりGCC各国で発生している被害に対してお見舞いを伝えました。また、イランの攻撃がGCC諸国を始め周辺国のエネルギー関連を含む民間施設等に及んでいること及びホルムズ海峡の安全な航行が脅かされていることなどを踏まえ、我が国としてこうしたイランの行動を非難する旨述べました。そして、事態の早期沈静化が最も重要であり、そのために我が国として必要なあらゆる外交努力を行っていく旨説明しました。また、官房長官から、地域からの退避を希望する日本人へのこれまでの出国支援への感謝を伝え、あわせて、各国に滞在する日本人の安全確保及び安全な航行の確保への協力を求めました。
2 これに対し、各国大使らを代表して、本年のGCC議長国であるバーレーンの駐日大使から、日本のGCCに対する力強い連帯の意の表明に感謝する、また、現地時間11日に採択されたイランに関する安保理決議※について、日本が共同提案国になり、GCCへの連帯を示したことに感謝したい旨の発言がありました。
※(編注)「現地時間11日に採択されたイランに関する安保理決議」とは、国連安全保障理事会 決議2817(2026)のこと。国連のプレスリリースによれば、2月28日のイスラエルおよびアメリカによるイランへの空爆開始から約2週間を迎えて、3月11日に国連安保理が緊急会合を開催し、賛成13、反対0、中国・ロシアの棄権2で決議を採択した。イランによるバーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ヨルダンへの攻撃を最も強い言葉で非難し、民間に対する攻撃の即時停止、海上貿易妨害行為の停止、代理勢力への支援停止を要求する内容。共同提案国は約140加盟国。主導国のバーレーンは決議を歓迎し、棄権の中国は、米・イスラエルの攻撃も安保理の承認なしと批判、同じくロシアも「一方的」と批判した。
アラブ首長国連邦及びオマーン国からの出国を希望する邦人等のためのチャーター機の出発(2回目)について
1 3月12日午後9時18分(現地時間同日午後4時18分)、アラブ首長国連邦(UAE)及びオマーン国からの出国を希望する邦人等を乗せた日本政府手配のチャーター機が、オマーンの首都マスカットを出発しました。
2 同機は、日本時間3月13日午前10時頃に、羽田空港に到着予定です。
(以上)

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