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日仏防衛相会談後、共同記者発表を実施(4月1日)

  • 日本の防衛

2026-4-10 10:34

 防衛省は令和8(2026)年4月8日(水)、4月1日(水)の日仏防衛相会談後に行われた小泉進次郎(こいずみ・しんじろう)防衛大臣とヴォトラン軍事・退役軍人大臣の日仏防衛相共同記者発表を公表した。
 内容は以下のとおり。

日仏防衛相会談後の日仏防衛相共同記者発表

発表事項

小泉防衛大臣
 本日は、この後行われる日仏首脳会談に先駆け、外交・防衛閣僚によるワーキングランチ形式での「2+2」、そして先ほどヴォトラン・フランス軍事大臣との間で日仏防衛相会談を行いました。
 ヴォトラン大臣は、40年を超えるキャリアを持つ政治の世界の大先輩ですが、今のポストには共に昨年10月に就任したという私との共通点があります。そしてこの就任後の半年間だけ見ても、国際社会では、欧州大西洋とインド太平洋の一体不可分性を改めて印象付ける劇的な動きが起きています。こうした厳しい安全保障環境における急速な状況の変化に対しては、もはや一国のみで対応することは困難です。日本の特別なパートナーであり、何よりも約7000人もの陸・海・空の部隊をニューカレドニアやフランス領ポリネシアなどに常駐させているインド太平洋国家であるフランスとの連携は、地域における抑止力を強化する意味でも、これまで以上に重要性を増しています。世界中の視線が中東での動きに集中する中でも、我が国周辺、そしてインド太平洋地域の安全保障に隙を生じさせてはなりません。
 今回、マクロン大統領、ヴォトラン軍事大臣、バロ外務大臣が同時に訪日していることは、こうした意味で、フランスからの極めてタイムリーなメッセージだと受け止めています。
 こうしたインド太平洋地域への確固たる関与と関心を受け、会談に先立って私は、ヴォトラン大臣を統合作戦司令部(JJOC)に御案内をいたしました。極めて厳しい安全保障環境の下、24時間365日任務に当たるJJOCの現場を御覧いただいたのは、友好国の防衛大臣としては、史上初めてのことであります。
 そして会談の冒頭では、将来のより実効的な日仏防衛協力のための指針として、共に「日仏防衛ロードマップ」に署名し、地域の平和と安定に貢献していく意思を互いに確認いたしました。
 会談では、日仏間の安全保障・防衛協力や地域情勢等について幅広く議論したほか、両国の安全と地域の平和と安定を確保するため必要な場合には、日仏が協議し対応を検討すること。そして平素から、これに必要な協力を実施することで一致しました。ヴォトラン大臣とお話しするのは今回が初めてでしたが、初めてとは思えない大変率直な議論を様々なテーマでさせていただきました。これからも、共に手と手を携えて働いていきましょう。ありがとうございました。

ヴォトラン軍事・退役軍人大臣
 まず、小泉進次郎防衛大臣から頂戴した歓迎に感謝申し上げます。
 大臣も言及されたように、初めて今回お会いしましたが、率直な意見交換、そして我々の共通の懸念事項について意見交換を行うことができました。大臣から私の政治的なキャリアについて言及されましたけれども、私はフランスのランス出身でして、名古屋と姉妹提携をしている都市です。そして、日本の藤田画伯はランスに寄られましたし、そしてまたサッカー選手の伊東選手もランスでプレーされています。
 フランスは、日本と同じく共通の安全保障に影響を及ぼす重大な変化に直面しています。国際関係がますます過激化し、法の支配に基づく国際秩序が揺らいでいる中で、地域の不安定化がフランスにも具体的な影響を与えています。インド太平洋地域と欧州の安全保障と安定は、本質的に密接に結びついています。ウクライナでは、ロシアが日本の隣国の支援を得て、侵略戦争を継続しています。北朝鮮は、ロシアを公然と支援しています。この支援には見返りがあり、そのことは日本の安全保障にも影響を与えています。また、世界貿易の30%が通過する南シナ海の不安定化は、欧州にも大きな影響を与えるでしょう。そして、イランによるホルムズ海峡の封鎖は、中東の紛争は地域にとどまらず国際的な次元に拡大し、我々共通の利益を脅威に晒しています。こうした状況の中、フランスは、他国との連携は、自由、主権、そして国益を守るための力を増幅させるものであると理解しております。
 フランスと日本は、共通の情勢認識を有しており、これは「2+2」、そして先ほどの防衛相会談でも言及しましたが、だからこそより協力を強化する必要があると確信しております。本日の会談は、今後更に強化されていく防衛協力のダイナミズムを明らかにしました。
 マクロン大統領が日本を公式訪問の機会に、フランスは日本との防衛関係を強化します。たった今、防衛分野におけるロードマップに署名しました。フランスは、インド太平洋国家であり、この広大な地域における戦略を、30年来の戦略的パートナーである日本をはじめとする友好国との連携を強化することによって、実行に移しています。
 そして、先ほどJJOCを初めて外国の閣僚として御案内いただいたことに対して感謝を申し上げます。これは、運用面での協力に資するものだと考えております。フランスと日本は、既に空軍種間、陸軍種間、海軍種間で共同訓練を実施しておりますが、このロードマップは更にその協力を拡大するものとなるでしょう。
 さらに、小泉大臣とは様々な交流を実施していくことについて一致をいたしましたけれども、また会談の中では、先週、私が訪問した中東の情勢、そしてホルムズ海峡の状況についてお話しました。同じ状況認識を持っていることを認識いたしました。そしてまた、ウクライナの情勢についてもお話する機会がありました。会談の場を借りてですね、日本のウクライナ支援に、そして英仏が主導する有志連合への参加に対して感謝を申し上げました。持続的で公正な平和のために努力する必要があります。そしてまた、会談の中では、北東アジアの状況についても意見交換を行いました。日本とフランスが防衛分野において厚い信頼関係で結ばれているということは、両国にとって非常に大きな利点です。そして、先ほどのロードマップの署名、そして今回の初めての小泉防衛大臣との会談を経て、今後更に協力を強化してまいりたいと思います。改めまして、御歓迎ありがとうございました。

※ヴォトラン軍事・退役軍人大臣の発言については、通訳者の発言そのまま。

(以上)
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