報道官が記者会見 健軍駐屯地への長射程ミサイル配備に対する中国国防部の批判についてなど(4月10日)
- 日本の防衛
2026-4-14 11:25
令和8(2026)年4月10日(金)16時01分~16時07分、安居院公仁(あぐいん・きみひと)報道官は防衛省A棟10階記者会見室において報道官会見を行った。
報道官からの発表事項はなく、記者との質疑応答が行われた。内容は以下のとおり。
記者との質疑応答
中国国防部の報道官による健軍駐屯地への長射程ミサイル配備に対する批判について
記者 :
報道によれば、中国国防部の張暁剛報道官が、長射程ミサイルの健軍駐屯地への配備計画を批判し、日本の再軍備化が暴走して、軍事的拡張の野心をあらわにしていると。日本の新たな形の軍国主義は、日本人にも国際社会にも脅威だと指摘したということですが、この指摘についての受け止めをお願いします。
報道官 :
これまで、繰り返し防衛大臣、それから私からも述べさせていただいているとおりでございますが、我が国は、戦後一貫として、日本国憲法の下、専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国にならないとの基本方針に従いまして、平和国家としての道を歩んでまいりました。今後とも、こうした平和国家としての歩みを決して変えることはございません。そして、先月31日に部隊配備を行った国産スタンド・オフ・ミサイルを含めまして、我が国が保有する防衛力が、相手から武力攻撃を受けた場合に初めて行使される自衛のための必要最小限の防衛力であることにも変わりはございません。また、スタンド・オフ・ミサイルはそもそも我が国に侵攻する艦艇等に対処するためのものでございますが、これを活用した反撃能力も、ミサイル攻撃を防ぐための必要最小限度の能力として保有するものでございます。加えまして、スタンド・オフ・ミサイルは、今から9年前になりますけれども、2017年に導入を決定いたしまして、2022年策定の国家防衛戦略でも、重視する7つの能力のうちの1つとして、スタンド・オフ防衛能力を強化することとしております。これまでも透明性高く説明を行ってきているものでございまして、今般突然に新たに決定したものではございません。御質問にもありましたように、中国からは様々な主張がなされておりますが、我が国は戦後一貫して平和国家として歩み、国際社会の平和と繁栄に大きな貢献をしてきたということは、国際社会に広く受け入れられている事実でございます。繰り返しになりますが、我が国としては、今後とも、平和国家としての歩みを決して変えることはありません。その上で申し上げれば、我が国を地域の平和と安全に深刻な被害を与えていると批判する中国自身が、国防費を継続的に高い水準で増加させ、十分な透明性を欠いたまま、核・ミサイル戦力を含む軍事力を広範かつ急速に増強させております。例えば、射程300km以上のミサイルを、地上発射型のみで、現在3,000発以上保有していると指摘をされておりますし、また対地攻撃用巡航ミサイルを現在1,000発保有してございます。2035年には、5,000発を保有すると指摘されておりまして、このことは申し上げておきたいというふうに思っております。
常態化している嘉手納基地での米軍のパラシュート降下訓練について
記者 :
通常、伊江島補助飛行場で行うとされている米軍のパラシュート降下訓練についてお聞きします。15日にも再び米軍が嘉手納基地でのパラシュート訓練の実施を予定しております。地元嘉手納町や町議会が訓練の全面禁止を求めている中で3月末にも行われており、伊江島の滑走路補修工事が終わってから4回目の訓練になるなど嘉手納での訓練が常態化していますが、防衛省の受け止めを教えてください。また、嘉手納で実施する際には天候や実施規模などの「例外規定」に該当する必要がありますが、15日の訓練が何に該当しているか米側から説明を受けておりますでしょうか。また、今後米側に対して伊江島で訓練するよう求めたり、嘉手納での訓練に抗議する予定はございますでしょうか。
報道官 :
嘉手納でのパラシュート降下訓練でございますけれども、4月15日でございますが、アメリカ軍が、嘉手納飛行場でパラシュート降下訓練を実施する予定でありまして、現在、本訓練につきましては、アメリカ側に確認しているところでございます。日米安保条約の目的達成のために、アメリカ軍がパラシュート降下訓練を含む様々な訓練を必要なタイミングで実施するということは、アメリカ軍の即応態勢を維持する観点から、極めて重要だというふうに考えております。その上で、パラシュート降下訓練につきましては、日米間の合意に基づきまして、伊江島補助飛行場で実施することが基本でございます。嘉手納飛行場の使用は、あくまでも、「例外的な場合」に限られております。防衛省といたしましては、本日、沖縄防衛局より、アメリカ側に対しまして、パラシュート降下訓練は基本的には伊江島補助飛行場で行っているところ、嘉手納飛行場におきましては、あくまでも例外的に行っているものと認識していることを説明した上で、訓練の実施に当たっては、公共の安全に妥当な考慮を払うとともに、周辺地域への影響を最小限にとどめるよう、申入れを行っているところでございます。
(以上)
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