陸上自衛隊、今後の手りゅう弾投てき訓練の実施について
- 防衛省関連
2024-7-19 11:55
陸上幕僚監部は令和6(2024)年7月18日(木)15時30分、手りゅう弾投てき訓練の実施について、以下のとおり発表した。
手りゅう弾投てき訓練の実施について
令和6年5月30日(木)、陸上自衛隊北富士演習場(山梨県)において、第1普通科連隊(東京都練馬区)が実施する手りゅう弾投てき訓練中、投てきを指導していた隊員1名が、爆発後の破片により死亡した事故を受けて、陸上自衛隊として、手りゅう弾投てき訓練の実施を見合わせておりました。
同日、東部方面総監部において、事故調査委員会を立ち上げ、調査を実施してきましたが、今般、以下のとおり、事故の原因が判明し、再発防止策を取りまとめました。
事故の原因とその再発防止策
【事故の原因①】
投てき後の「位置」と「姿勢」によっては、曲線の軌道により飛散した破片に接触する危険性があったが、訓練参加隊員にはその認識がなく、加えて、投てき壕の前壁に依託(いたく)して伏せる姿勢をとる(※)との認識もなかった。
(※)投てき壕の前壁に身体をもたれさせ、かつ、前壁の高さよりも低く姿勢をとること。
【再発防止策①】
全ての陸上自衛官が、投てき壕の前壁に依託して伏せる姿勢の重要性について、統一した認識を持つよう教範を改正する。
【事故の原因②】
第1普通科連隊長以下各級指揮官等は、原因①の状況を認識していないため、「事前の教育及び予行」並びに「射撃実施間の指導」を十分に実施しておらず、それぞれの職責を果たしていなかった。
【再発防止策②】
投てき訓練に携わる全ての各級指揮官等が、再発防止策①の教範の改正に基づき、訓練の「事前の教育及び予行」及び「射撃実施間の指導」を確実に実施するよう徹底する。また、一連の投てき訓練の動画を作成し、訓練実施前に必ず視聴させる。
今後、陸上自衛隊の手りゅう弾投てき訓練は、この再発防止策を、すべての陸上自衛官に対し徹底した上で、実施いたします。
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