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統合幕僚監部、2024年度上半期の緊急発進実施状況を公表

  • 日本の防衛

2024-10-21 10:44

 防衛省 統合幕僚監部は令和6(2024)年10月17日(木)14時30分、2024年度上半期までの緊急発進実施状況を公表した。対象期間は4月1日~9月30日としている。

 現段階での総括と公表されたグラフ等は以下の通り。

2024年度上半期までの緊急発進実施状況について

全般

 2024年度上半期(対象期間は、2024年4月1日~2024年9月30日)における緊急発進回数は358回であり、昨年度同時期の緊急発進回数(424回)と比べ、約70回減少しました。
 また、年度全体の緊急発進回数が高い水準で推移し始めた2013年度以降の上半期の実績は約300回~600回程度を推移しており、2024年度上半期の緊急発進回数は2013年度以降の水準にあるといえます。
 推定を含め、緊急発進回数の対象国・地域別の割合は、中国機約67%、ロシア機約32%、その他約1%でした。

方面隊別の状況

 方面隊別の状況については、北部航空方面隊が90回、中部航空方面隊が12回、西部航空方面隊が45回、南西航空方面隊が211回の緊急発進を実施しました。

2024年度上半期における特徴

 中国機に対する緊急発進回数は241回であり、昨年度同時期における回数(304回)と比べ約60回減少しているものの、年度全体の緊急発進回数が高い水準で推移し始めた2013年度以降の実績から見れば平均的な水準にあります。
 ロシア機に対する緊急発進回数は115回であり、昨年度同時期の回数(110回)と比べ、やや増加しており、2013年度以降では平均的な水準にあります。
 2024年度上半期においては、8月に中国軍Y-9情報収集機による長崎県男女群島沖の領空侵犯、9月にロシア軍IL-38哨戒機による北海道礼文島沖の領空侵犯が確認されたほか、太平洋における中国空母の艦載戦闘機等による1,000回以上に及ぶ発着艦、ロシア哨戒機による本邦を周回する形での飛行を確認するなど中国機及びロシア機による活発な活動を示す顕著な事例が確認されました。
 推定を含め、中国機及びロシア機共に、情報収集機に対して最も多く緊急発進を実施しました。

添付資料

1 航空方面隊別緊急発進回数の推移
2 国・地域別緊急発進回数の推移
3 緊急発進の対象となったロシア機及び中国機の飛行パターン例
4 領空侵犯の公表事例(計48件)
5 2024年度における領空侵犯公表事例一覧
6 2024年度における特異飛行公表事例一覧(上半期)
7 年度緊急発進回数の推移

 添付資料の詳細は「2024年度上半期までの緊急発進実施状況について」(PDF)をご参照ください。

1 航空方面隊別緊急発進回数の推移:PDF2ページ目
2 国・地域別緊急発進回数の推移:PDF3ページ目
3 緊急発進の対象となったロシア機及び中国機の飛行パターン例:PDF4ページ目
4 領空侵犯の公表事例(計48件):PDF5ページ目
5 2024年度における領空侵犯公表事例一覧:PDF6ページ目
6 2024年度における特異飛行公表事例一覧(上半期):PDF7~12ページ目
7 年度緊急発進回数の推移:PDF13ページ目

(以上)

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