日本の防衛と安全保障の今を伝える
[Jディフェンスニュース]

site search

menu

Jディフェンスニュース

中嶋防衛審議官を懲戒処分 職場や会議の席でのパワハラ(12月27日)

  • 日本の防衛

2024-12-28 12:55

 防衛省は令和6(2024)年12月27日(金)17時00分、中嶋浩一郎(なかじま・こういちろう)防衛審議官自衛隊員の懲戒処分について発表した。理由は過度な叱責によるハラスメント。被処分者は30日間の停職、上司にあたる増田和夫(ますだ・かずお)事務次官も口頭による厳重注意とされた。
 なお、これを受けて中嶋氏は依願退職し、新たに加野幸司(かの・こうじ)氏が防衛審議官に就いた。

 発表内容は下記のとおり。

懲戒処分の公表

 下記のとおり、自衛隊員の懲戒処分を行いましたのでお知らせします。

 記

1 被処分者の所属等

 防衛審議官 中嶋 浩一郎

2 事案の概要

 被処分者は、上司からのこれまでの指導にもかかわらず、本年10月以降、自身の職務遂行に際し、職務上の優位性を背景に、複数の職員に対して威圧的な言動を繰り返すとともに、職務の適正な範囲を超える過度な叱責を行っていたことが判明した。
 具体的には、被処分者は、様々な職員が出席する会議等の場で、被害を受けた職員に対して、自らの意に沿った対応ができていないことに対し、それが当該職員の責によらないやむをえない事情による場合であっても、一方的に激しく叱責した。また、威圧的な態度で、当該職員の能力を過小評価する発言や業務への取組み自体を否定する発言を繰り返し行っていたことが確認された。
 その結果、当該職員に精神的苦痛を与えるとともに、職場環境を著しく悪化させた。

3 処分年月日

 令和6年12月27日(金)

4 処分量定

 停職30日

5 その他

 防衛省・自衛隊としてハラスメントを一切許容しない環境を構築するための取組を進めている中、事務次官級の職責を有する防衛審議官によるハラスメントが確認されたことを受け、防衛審議官への指揮・指導・監督が不十分であったとして、事務次官を「口頭厳重注意」とした。

(以上)

bnrname
bnrname

pagetop