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ロシア軍によるウクライナ侵略の状況 2月21日 防衛省まとめ

  • 日本の防衛

2025-2-26 09:33

 防衛省は令和7(2025)年2月21日(金)、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況について、最新情報を更新した。

 防衛省では2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、およそ1週間おきにマップ上にその状況をまとめ、公式サイトにおいて公表し続けてきている。
 今回の更新はこちらのとおり。

ウクライナ関連

 今回のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為です。
 防衛省としては、インド・太平洋地域への影響も見据えながら、関連動向の情報収集・分析に努めており、可能な限り、共有していきたいと考えています。

ロシア軍によるウクライナ侵略の状況(2025年2月21日時点)

 ウクライナ軍がロシア西部クルスク州における作戦及びロシア領内への無人機攻撃を継続する一方、ロシア軍は、ウクライナ東部への攻勢及びウクライナ全土に対するミサイル・無人機攻撃を継続しつつ、クルスクへの攻勢を強化している模様です。

資料出典:防衛省

※以下は地図に記入された文字の書き出しです。一部の略語・略号は元の言葉に書き改めています。

戦闘による人的被害・物的損耗の状況
ロシア軍:死者約19.8万人(ゼレンスキー大統領24年12月8日)
:死者約20万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)
:死傷者64.8万人以上(英国防省24年10月7日)

ウクライナ軍:死者4.3万人(ゼレンスキー大統領24年12月8日)
:死者約8万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)

ウクライナ市民:死者12,456人以上、負傷者2万8,382人以上(UN25年1月9日)

戦況など
・英国防省は、ロシア軍にとって、ポクロウスクの包囲を試みつつ、前線沿いに位置するウクライナ兵站線を遮断することが、攻勢行動における最優先目標であり続けていると指摘(2月16日)

・ロシア国防省は、2月5日にハルキウ州ノヴォムリンスク、ドネツク州バラニウカ、7日にドネツク州ドルジバ、8日に同州トレツク、9日に同州オリホヴォ・ヴァシリウカ、11日に同州ヤセノヴェ、13日に同州ヴォジャネ・ドルヘ、14日に同州ダチネ、同州ゼレネ・ポレ、15日に同州ベレジウカ、17日にハルキウ州フィホリウカ、18日にドネツク州ヤムポリウカを解放したと発表

・ウクライナ空軍は、ロシア軍がウクライナ各地に対して、「イスカンデルM」弾道ミサイル×7発、Shahed型攻撃無人機・囮無人機×123機からなる攻撃を実施したと発表。ウクライナ国家非常事態庁は、首都キーウへの弾道ミサイル攻撃により、1人が死亡、4人が負傷したと表明(2月12日)

・ウクライナ保安庁等は、ロシアが、Shahed型攻撃無人機でチェルノブイリ原発を攻撃し、原子炉の外壁等が損傷したと発表(2月14日)

・ウクライナ無人システム部隊第412連隊は、ルハンスクにおいて、北朝鮮製の170mm自走砲を初めて撃破したと発表(2月18日)

・ウクライナ国防省は、18歳から24歳の国民を対象とした志願兵制度「コントラク18‐24」(100万フリブニャ支給等の優遇措置を規定)を導入したと発表(2月11日)

・米国・ロシア高官がサウジアラビアで協議を実施し、ウクライナでの戦闘終結に向けた交渉を開始するチームを設置することで合意したと発表(2月18日)

・ロシア外相は、NATO諸国からウクライナへの軍部隊派遣は、国ごとやEUの枠組み等どのような様式であれ受け入れられない旨発言(2月18日)

資料源:ウクライナ政府機関ウェブサイト、ロシア大統領府ウェブサイト、ISW等

(以上)

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