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報道官が記者会見 秋田県での「熊の捕獲活動支援」の準備状況と見通し(11月4日)

  • 日本の防衛

2025-11-7 11:35

 令和7(2025)年11月4日(金)16時01分~16時08分、安居院公仁(あぐいん・きみひと)報道官は防衛省A棟10階会見室において報道官会見を行った。

 報道官からの発表事項はなく、記者との質疑応答が行われた。内容は以下のとおり。

記者との質疑応答

「熊の捕獲活動支援」で第21普通科連隊が輸送支援を実施へ

記者
秋田県の自衛隊の活動に関する対応方針についてお伺いします。まず、明日以降の秋田県での自衛隊の活動について、活動する部隊名や派遣の規模、期間、活動内容、派遣を検討している市町村名を伺います。また、他の市町村、自治体から派遣要請があった場合の対応について教えてください。あわせて、隊員の安全確保でありますとか、銃など火器を携行するかなど、派遣する隊員の装備についてお伺いします。

報道官
まず、秋田県からは、熊の捕獲に伴う活動支援として、箱罠の運搬に伴う輸送支援などの要望を受けています。依頼の内容に鑑みまして、自衛隊法第100条に基づく輸送事業として、これを実施すべく所要の調整を進めてまいりました。防衛省・自衛隊といたしまして、派遣の準備は概ね整いました。これを受けまして、明日(11月5日)、県との間で、活動内容等について合意し、両者の役割分担などについての協定を明日の午前中締結する予定です。明日以降ですけれども、支援先の市町村の準備が整い次第、秋田県から示された地域で順次活動を開始する予定です。なお、明日の活動につきましては、鹿角市において、秋田駐屯地に所在する第21普通科連隊が、箱罠の輸送支援などを行う予定です。秋田県での活動に派遣する隊員の人数や期間についてですが、これは、県との協議を踏まえて判断していくものであることから、現時点において確定的に申し上げる段階にはありません。また、携行装備品を含めまして、現在、細部について調整・検討中の事項もありますが、準備が整い次第、出来る限り、皆様方に説明したいと考えております。また、現時点において、秋田県以外から熊の捕獲に伴う活動支援のための部隊の派遣要請を受けていませんが、いずれにしましても、防衛省・自衛隊の本来任務は国防です。無制限に熊対策を実施することはできませんが、地方自治体からの御要望については、個別具体的な状況に応じまして、任務遂行に支障のない範囲で適切に対応してまいりたいと思っております。

記者
今の御説明の中で、役割のところで、箱罠の輸送支援などを行う予定という御説明があったのですが、箱罠を運ぶこと以外に自衛隊の部隊が担う役割を教えてください。

報道官
今、箱罠という話が出ましたけれども、明日、正に、県と両者の役割分担等につきまして、協定を締結する予定ですので、今の時点では、箱罠の輸送支援などを行っていくということで伝えさせていただいておりますが、明日、締結をいたしますので、それで表に出てくるという形になろうかと思います。

記者
これまでの説明どおり、後方支援の範囲内という理解でいいでしょうか。

報道官
そのように考えております。

記者
わかりました。

秋田県での活動費用は原則「県」が負担

記者
熊の関連で1点お尋ねします。自衛隊法第100条に基づく活動になった場合にですね、自衛隊車両の燃料ですとか、あるいは、隊員の食事ですとか、自衛隊の活動に伴う費用については、地元自治体にどのように費用負担を求めていくことになるのか、基本的な考え方を教えてください。100条については、基本的には地元負担になるというふうに伺っているんですけれども、詳細を教えてください。

報道官
自衛隊法第100条に基づく活動につきましては、活動の実施に必要な費用のうち、隊員の給与、糧食費、自衛隊の車両などの修理費以外のものについては、依頼した側が負担することになっております。このような費用負担の考え方も含めまして、自衛隊の活動内容について、秋田県とは先週から緊密に調整を続けてきておりまして、明日、秋田県との正式合意を受けまして、以降、支援先市町村の準備が整い次第、県から示された地域で、順次、活動を開始する予定です。

記者
関連でお尋ねしますが、この費用負担というのは実際に支援を受けた市町村が支払うことになるのですか。

報道官
県が負担するという形です。

記者
明日、鹿角市で活動ということですけれども、県の事情ももちろんあるんでしょうけれども、一番最初の活動場所が鹿角市になる理由や事情など、現時点で伺える範囲で教えてください。

報道官
まず、鹿角市において、秋田駐屯地に所在する第21普通科連隊が箱罠の輸送支援などを行うということで予定していますが、これはあくまでも県との調整の結果、一番最初に鹿角市という形になったというふうに承知しております。

記者
県からの要請に基づいて、まず、鹿角市からという判断でよろしいでしょうか。

報道官
はい。県から示された地域ということで御理解いただければと思います。

記者
派遣する隊員の安全対策について伺えればと思うのですけれど、どのように行っていく予定かとか、今のところの予定があれば教えてください。あと、火器を携行する予定があるかどうか教えてください。

報道官
御質問のあった装備品も含めまして、現在、細部について調整・検討中の事項もございますが、準備が整い次第、出来る限り、皆様方に対して説明をしたいと思っております。

(以上)(以上)

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