小泉防衛大臣が臨時記者会見 日インドネシア防衛相会談の中身について言及(11月17日)
- 日本の防衛
2025-11-20 10:15
令和7(2025)年11月18日(火)16時49分~16時54分、小泉進次郎(こいずみ・しんじろう)防衛大臣は、防衛省A棟1階エントランスにおいて、日インドネシア防衛相会談後の臨時会見を行った。
大臣からの発表事項と記者との質疑応答は以下のとおり。
大臣からの発表事項
先ほど15時45分から55分間、シャフリィ・インドネシア国防大臣と防衛大臣会談を行いました。シャフリィ大臣とは11月1日にマレーシアでお会いをしたばかりですが、短期間のうちに日本で改めてしっかりと会談を行うことができて、しかも、私の地元の横須賀にも視察に来ていただいて、両国間の防衛関係をより高いレベルに引き上げていく上で、非常に良い機会になったと考えています。私の地元の横須賀におきましては、海上自衛隊地方総監部にお越しをいただき、護衛艦「くまの」及び「むらさめ」や「たいげい」型潜水艦を御視察をいただきました。シャフリィ大臣には大変な関心をもって、海上自衛隊の艦艇を御覧いただきました。今後、両国が海洋安全保障面での連携を更に深めていく上で、とても良い土台になったと考えています。先ほどの会談ではまず私から、両国間の防衛面での連携をスピード感をもって、これまでにない高みに引き上げていくことが必要であると強調し、この基本的方向性で一致を見ました。その上で、両国を取り巻く安全保障環境や防衛面での協力と連携の今後の在り方について、将来の様々な可能性を含め、具体的に議論を行いました。そして、私とシャフリィ大臣による閣僚級対話の下で、政策面では次官級の防衛戦略対話、運用面では統幕長とインドネシア国軍司令官のハイレベル対話を早期に立ち上げ、言わば大臣レベル、そして次官レベル、そして統幕長レベルと。こういった形で統合防衛対話メカニズムとも言うべきフレームワークの下で、本日の議論をスピード感をもって具体化していくこととなりました。また、運用面での一層の連携を可能にする観点から、軍事情報の保護の在り方を含め、防衛当局間で議論していくことでも一致しました。さらに、二国間の協力に加え、日本とインドネシアを軸として、多国間においても、閣僚レベルでの連携を今後強化していくべく、今後議論していくことを確認しました。最後に、本日の横須賀視察に向かうヘリの中や、先ほどの会談の中でも、シャフリィ国防大臣と、かなり2人だけでの時間もあって、個人的な信頼関係をより強固にすることができたことも大変有意義でした。今から第3回目の日本・インドネシア「2+2」、こちらに向かいますが、外交当局を交えて、より大局的な観点から、二国間の安全保障に関する議論を行いたいと思います。
記者との質疑応答
インドネシア側からの「防衛装備移転」への言及の有無について
記者 :
インドネシアは海自の中古潜水艦に関心を示しているとの報道があります。海自の中古潜水艦を含む艦艇の取得について、インドネシア側から何か要望や言及はありましたでしょうか。また、防衛装備移転三原則の運用指針の見直しに取り組む中で、海外からの装備品の需要にどのように応えていくべきか、今後の議論に及ぼす影響について聞かせてください。
大臣 :
本日の会談では防衛装備技術協力も含め、幅広く議論を行いましたが、これ以上の詳細については相手方との関係があることから、お答えが難しいことは御理解いただきたいと思います。ただですね、一般論として申し上げれば、防衛装備移転は、我が国にとって望ましい安全保障環境を創出するための重要な政策的手段であり、私自身先日も申し上げましたが、しっかりとトップとして、各国へのトップセールスを強化をしていきたいと思います。今日は、正にその機会となったわけで、シャフリィ大臣と自衛隊の視察の中で、現場で様々な議論を行って、我々側からも説明を行いました。そういった中で、ものすごい数の質問も含めて、本当に熱意をもって横須賀での時間を過ごしていただきましたので、こういった議論を更に大臣間、そして次官同士、そして統幕長同士、こういった統合メカニズムですね、こういった枠組みの中でも議論を進められればというふうに思います。
(以上)
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