エアバスが日本のSynspectiveと提携 地球観測能力を強化へ(2月10日)
- 日本の防衛
2026-2-10 18:18
令和8(2026)年2月10日(火)、エアバス・ジャパンは日本の報道に向け、エアバス・ディフェンス・アンド・スペースが株式会社Synspectiveとレーダー衛星データの活用に関する基本契約を締結したことを伝えた。その内容は以下の通り。
エアバス、日本のSynspectiveと提携し、地球観測能力を強化
エアバス・ディフェンス・アンド・スペースは、SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・運用を行う株式会社Synspectiveと、レーダー衛星データの活用に関する基本契約を締結しました。これにより、グローバルな地球観測能力の向上を図ります。

今回の提携により、エアバス・ディフェンス・アンド・スペースは、拡大を続けるSynspectiveのSAR衛星コンステレーションを活用することが可能になります。これは、エアバスの既存のレーダー衛星コンステレーション(TerraSAR-X、TanDEM-X、およびPAZ)を補完するものです。これにより、赤道地域における再訪頻度と観測範囲が向上し、防衛、セキュリティ、および災害管理における重要な任務を支援します。
Synspectiveは、エアバスの既存顧客に対し、高頻度な再訪による衛星データ供給を可能にします。最大25cmの分解能や、スターリング・スポットライト(Staring Spotlight)、ストリップマップ(Stripmap)といった実証済みの観測モードを提供し、欧州と日本の宇宙協力をさらに強化します。両社はまた、欧州とそれ以外の地域の既存および新たな顧客要求に対応するため、共同ソリューションや能力開発についても検討していく予定です。
SAR技術は、太陽光ではなくマイクロ波信号を使用することで、昼夜を問わず、あらゆる天候条件下での詳細な地球観測を可能にします。光学衛星とは異なりレーダーの能力は、自ら電波を放射するため、雲、煙、暗闇を透過して極めて詳細な画像をキャプチャし、観測することができます。この能力は、インフラの監視、軍の動態把握、そして洪水や地盤変位の評価といった自然災害への対応において極めて重要な役割を果たします。
Synspectiveは、2020年代末までに衛星30機体制を構築するという目標に向け、定期的な打ち上げによってコンステレーションを積極的に拡大しています。これにより、観測頻度の向上と安定した運用(レジリエンス)を実現します。本提携により、エアバスは多様な情報源を持つインテリジェンス・プロバイダーとしての地位を強固にし、世界中の顧客に向けてより広範で信頼性の高いレーダーデータの提供を可能にします。
(以上)
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