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ロッキード マーティンの傘下企業・デルコエアロスペースと日本飛行機がパートナーシップを結ぶことを公表(6月18日)

  • 日本の防衛

2025-6-20 10:51

 令和7(2025)年6月18日(水)、日本ロッキード マーティンはデルコエアロスペースと日本飛行機株式会社が、航空自衛隊のC-130ハーキュリーズを対象としたパートナーシップを結ぶことを公表した。
 リリースの内容は以下の通り。

デルコ エアロスペース、日本飛行機株式会社との新たな維持管理契約によりパートナーシップを強化

日本飛行機株式会社代表取締役社長の髙羽謙哉氏と、デルコ エアロスペース社長兼ゼネラルマネージャーのKathy Medalle(キャシー・メデル)氏がパリ国際航空宇宙ショーにおいて、航空自衛隊C-130Hハーキュリーズを対象とした包括的な成果保証契約(PBL)に署名 写真:日本ロッキード マーティン

  (フランス・パリ、2025年6月18日) 45年もの維持整備の経験を有するロッキード マーティンの傘下企業であるデルコエアロスペース(以下、デルコ)と、日本有数の防衛・航空宇宙関連製造企業である日本飛行機株式会社(以下、日本飛行機)は、航空自衛隊のC-130ハーキュリーズを対象としたロジスティクスと技術の包括的支援を提供するパートナーシップを結ぶことを発表しました。

 デルコ社長兼ゼネラルマネージャーのキャシー・メデル氏は、次のように述べています。「海上自衛隊が運用するC-130Rへの支援を始めとして、デルコは日本飛行機と長年にわたり協力関係を築いてきました。このパートナーシップを継続してこられたことは、弊社が戦略的にカスタマイズされた業界トップクラスの維持整備の課題解決を可能にし、顧客のニーズに直接応えていることの証です。このたび航空自衛隊のC-130Hへの支援で日本飛行機との連携を強化できることを嬉しく思います。」

写真:日本ロッキード マーティン
写真:日本ロッキード マーティン

 デルコと日本飛行機との成果保証契約(PBL)では、航空自衛隊のC-130H 16機に対する需要予測、データ分析、技術支援、5,700点を超えるスペアパーツ及び構成部品等の、重要なリソースと資材が提供されます。この包括的なプログラムにより、効率的な維持整備、迅速な問題解決、円滑なコミュニケーションが実現し、航空機の整備態勢と運用効率が向上します。

 日本飛行機代表取締役社長の髙羽謙哉氏は次のように述べています。「このたび航空自衛隊のC-130Hに対する維持整備の契約を締結できたことを光栄に思います。また、海上自衛隊のC-130Rに対して長きに渡り提供している維持整備の契約やロッキード マーティンおよびデルコとの継続的なパートナーシップを通じて培った統合的ロジスティクス支援の経験を活かし、C-130Hの整備態勢の向上に貢献できることを誇りに思います。」

 航空自衛隊のC-130Hは、航空輸送能力の重要な装備品の一つであり、人道支援、災害救援及び軍事即応体制などの幅広い空輸任務に必要とされる戦術的役割を果たしています。日本飛行機とデルコが結ぶ新たなパートナーシップを通じて可能となる、信頼性の高い維持整備の課題解決とロジスティクスのリソースにより、航空自衛隊は地域の重要な任務を継続するために必要となる資材や技術支援を確保することができます。

 日本飛行機とデルコの継続的なパートナーシップは、航空宇宙、防衛、安全保障、先端技術の分野における世界的リーダーであるデルコの親会社、ロッキード マーティンとの長年にわたる提携関係の後押しもあり、日米間の協業の一翼を担うものであります。

 ロッキード マーティン・ロータリー&ミッション・システムズのエア&コマーシャルソリューション(Air& Commercial Solutions)部門副社長のTodd Morar(トッド・モラー)氏は次のように述べています。「日本の信頼できるパートナーとして、インド太平洋地域の安全保障を見据えながら、ロッキード マーティンは、C-130RやC-130H等日本にとって最も重要なプラットフォームの維持管理やロジスティクスの課題を解決してきた実績をもとに、デルコと日本飛行機が21世紀の安全保障を推進していく姿を嬉しく思います。この総合的な専門技術とパートナーシップへの取り組みが、将来にわたり航空自衛隊と海上自衛隊の整備態勢や運用性を向上させることで長期的な利点をもたらすことは間違いありません。」

 ロッキード マーティンは、70年以上にわたり日本で事業を展開しています。その戦略的パートナーシップと日本におけるプレゼンスは、インド太平洋地域の平和の礎となってきた日米間の安全保障同盟によって示されています。現在、日本はC-130、PAC-3、SPY-7等ロッキード マーティンの製品を運用する主要な顧客であり、イージス艦およびF-35ライトニングⅡにおいては、米国以外で最大の運用国でもあります。

ロッキード マーティン傘下、デルコ エアロスペースについて
 ロッキード マーティン傘下のデルコ エアロスペースは、1979年以来、世界中の顧客に航空機部品、ロジスティクス、技術ソリューションの提供者として信頼されてきました。大手OEMと強力な関係を築き、膨大かつ多様な航空機部品の在庫を維持しています。フルサービスのロジスティクスソリューションを提供するプロバイダとして、65ヵ国で軍用機・民間機をサポートし、効率と信頼性を高める統合ソリューションを提供しています。

ロッキード マーティンについて
 ロッキード マーティンは、イノベーションを推進し科学的発見を促進するグローバル防衛技術企業です。全領域にわたるミッションソリューションと「21世紀安全保障」のビジョンに基づき、変革をもたらす技術の提供を加速し、お客様が常に即応体制を万全にできるよう約束します。詳細はlockheedmartin.comをご覧ください。最新の企業情報についてはXの@LMNews をフォローしてください。

日本飛行機株式会社について
 川崎重工株式会社傘下である日本飛行機株式会社は、日本有数の航空宇宙特化企業として、90年にわたり航空宇宙機器の自動化、製造、メンテナンスを目的とした高品質の製品や技術を提供してきました。ロジスティクス、サプライチェーン管理、技術支援等のサービスとともに、グローバルな顧客のニーズに合わせた幅広いサービスを提供しています。

(以上)

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