エアバス・ヘリコプターズとシンガポールの防衛科学技術庁が共同研究のパートナーシップを締結(6月18日)
- 日本の防衛
2025-6-20 11:33
令和7(2025)年6月18日(水)、エアバス・ジャパン株式会社はシンガポールの防衛科学技術庁(DSTA)とエアバス・ヘリコプターズが、シンガポール空軍(RSAF)が運用するH225Mによる有人・無人機のチーミングに関する共同研究を行うパートナーシップを締結したことを公表した。
リリースの内容は以下の通り。
エアバス、H225Mによる有人・無人機のチーミングを共同研究
エアバス(本社:仏トゥールーズ、最高経営責任者:ギヨム・フォーリ)は18日(パリ時間)、シンガポールの防衛科学技術庁(DSTA)とエアバス・ヘリコプターズが、シンガポール空軍(RSAF)が運用するH225Mとフレックスローターによる有人・無人機のチーミングに関する共同研究を行うパートナーシップを締結したことを発表しました。共同研究では、飛行実証テストを通じて、有人機と無人機のチーミングが状況認識を向上させ、任務の成果をどれだけ高めるかを検証します。
DSTAのン・チャドソン最高責任者は次のように述べています。「有人機と無人機のチーミングは、複雑な状況下での航空作戦をより効果的に展開できる大きな可能性を秘めています。エアバス・ヘリコプターズと協力することで、私たちはエンジニアリングの専門知識を結集し、ヘリコプターとドローンを一体で運用する新たな道を開くことができます。有人機と無人航空機システムの相乗効果は、戦力の増強をもたらすでしょう」
エアバス・ヘリコプターズのブリュノ・エヴァンCEOは次のように述べています。「ヘリコプターと無人航空機システムのチーミングは、より効果的に任務を遂行するための革新的な手段となるでしょう。熟練パイロットの強みと無人機の先進機能を組み合わせることで、これまでにない運用の柔軟性が生まれます。これらの技術を成熟させ、実機によるテストを通じてソリューションを検証するためには、運用側との協力が非常に重要です」
「H225Mは、悪天候下での夜間捜索救助のような複雑な任務にも対応できる、実績のあるヘリコプターです。シンガポール空軍は、これまで様々な任務でH225Mの高い性能を実証してきました。DSTAおよびシンガポール空軍と協力することで、私たちはチーミングの付加価値を実証し、それがH225Mの能力をさらに高めるソリューションになることを確信しています」
エアバスの最新の有人・無人機チーミングシステムである「HTeaming」は、シンガポール空軍のH225Mに搭載され、乗員がフレックスローターを完全に操縦できるようになります。Hteamingの運用実証テストを実施することで、エアバスのチーミングソリューションの効率性と、有人ヘリコプターと無人航空機システムの一体運用がもたらす付加価値を検証します。
エアバスのHTeamingは、ヘリコプターの乗員が無人機を完全に制御することができるモジュール式の有人・無人機チーミングシステムです。現在はモデム、4本のアンテナ、タブレット、ソフトウェアで構成されています。
(以上)
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