外務大臣が談話、緊急事態宣言解除を受けミャンマー国軍の真摯な対応を切望(8月1日)
- 日本の防衛
2025-8-6 11:15
外務省は、令和7(2025)年8月1日(金)、緊急事態宣言解除を受けたミャンマー情勢について、外務大臣の談話として以下のように公表した。
緊急事態宣言解除を受けたミャンマー情勢について(外務大臣談話)
1. 2021年2月のクーデターから4年半が経つ今もなお、アウン・サン・スー・チー氏を含む多くの人々が拘束され、空爆を含む暴力が継続するなど、状況改善の兆しが見られない状況が継続していることを深刻に懸念するとともに、極めて遺憾に思います。
2. そうした中、昨31日、ミャンマー現「政権」は緊急事態宣言を解除し、2025年12月から2026年1月までの間に総選挙を実施することを発表しました。我が国としては、総選挙は民主的な政治体制の回復に向けたプロセスとして位置付けられるべきと考えています。被拘束者の解放や当事者間の真摯な対話を始めとする政治的進展に向けた動きが見られないまま総選挙が実施されるような事態となれば、ミャンマー国民による更なる強い反発を招きかねず、平和的解決がより困難になることを深刻に懸念します。
3. こうした考えの下、我が国として、ミャンマー国軍に対して、(1)暴力の即時停止、(2)アウン・サン・スー・チー氏を含む被拘束者の解放、(3)民主的な政治体制の早期回復について、具体的な行動を取るよう、改めて強く求めます。緊急事態宣言が解除された今こそ、ミャンマー国軍側が真摯に対応することを切望します。同時に、我が国は、ミャンマー全土における停戦とその確実な履行が達成され、全ての当事者が平和的な問題解決に向けて真摯に努力していくことを強く願います。また、事態打開に向け、人道支援を含む「5つのコンセンサス」の実施を始め、ASEANの取組を引き続き最大限後押しします。
4. さらに、我が国は、ミャンマーの人々の声にしっかりと耳を傾け、様々な関係者との対話を更に進めるとともに、本年3月の地震による被災や長引く紛争によりミャンマーの人々の生活が影響を受けていることを受け、人道支援や国民生活の向上のための支援をミャンマーの人々に直接裨益する形で積極的に行っていきます。
(以上)
◎下の[次の記事][前の記事]ボタンで、日本の防衛に関するニュース記事を次々にご覧いただけます。
Ranking読まれている記事
- 24時間
- 1週間
- 1ヶ月
- 防衛省が統合作戦司令部の1名の懲戒処分を発表 秘密文書の持ち出しなど(10月3日)
- 《特集》トヨタ・ランクルが自衛隊の装甲車に? 陸自・軽装甲機動車の後継をめぐる新たな展開
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将補人事(陸自36名、海自11名、空自20名)
- 人事発令 令和7年8月1日付け、1佐職人事(陸自196名、海自60名、空自62名)
- 自衛隊統合演習、10月20日から全国規模で実施へ 日米豪も参加
- 《ニュース解説》陸自の新型装輪装甲車「AMV XP」を知る
- 人事発令 8月1日付け、1佐職人事(陸自191名、海自56名、空自34名)
- 海自が令和7年度実動演習を10月20日~31日に実施予定 米・豪・加・仏などと連携強化
- 防衛省報道官が記者会見 アメリカ「国防総省」は「戦争省」に(10月3日)
- 陸上自衛隊が無人車両「テミス」「ミッションマスターSP」を試験導入、性能など検証中
- 《特集》トヨタ・ランクルが自衛隊の装甲車に? 陸自・軽装甲機動車の後継をめぐる新たな展開
- 《ニュース解説》陸自・軽装甲機動車の後継をめぐる新たな展開 本命は国産SUV?
- 《ニュース解説》陸自の新型装輪装甲車「AMV XP」を知る
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将補人事(陸自36名、海自11名、空自20名)
- 人事発令 令和7年8月1日付け、1佐職人事(陸自196名、海自60名、空自62名)
- 《レポート》日米防衛産業のマッチングイベント「第4回インダストリーデー」(9月24日、25日)
- 防衛省が情報本部の4名の懲戒処分を発表 免許証偽造や特定秘密の取り扱いなどで(9月29日)
- 人事発令 10月1日付け、1佐人事(陸自11名、空自6名)
- 《特集》5つの艦種で構成される海自の主力艦 基礎から分かる「護衛艦」概論
- 人事発令 8月1日付け、1佐職人事(陸自191名、海自56名、空自34名)
- 《特集》「世界陸上2025」で東京上空を飛ぶブルーインパルス どこで見る? どこで撮る?
- 「世界陸上2025」開幕日のブルーインパルス首都上空飛行 時間とルートを発表
- 《特集》トヨタ・ランクルが自衛隊の装甲車に? 陸自・軽装甲機動車の後継をめぐる新たな展開
- 《ニュース解説》陸自の新型装輪装甲車「AMV XP」を知る
- 《レポート》それは“動く英国大使館” ──空母「プリンス・オブ・ウェールズ」の東京寄港
- 《ニュース解説》陸自・軽装甲機動車の後継をめぐる新たな展開 本命は国産SUV?
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将補人事(陸自36名、海自11名、空自20名)
- 陸自「装輪装甲車(人員輸送型)AMV」量産初号機が出荷 今年度から部隊配備へ
- 人事発令 令和7年8月1日付け、1佐職人事(陸自196名、海自60名、空自62名)
- 《ニュース解説》国産スタンド・オフ・ミサイルの配備早まる