秋田県の熊被害対策に関する質問について回答(10月28日)
- 日本の防衛
2025-10-30 11:00
防衛省は令和7(2025)年10月28日(火)16時00分~16時05分、防衛省A棟10階記者会見室において報道官会見を行った。
内容は、以下のとおり。
発表事項
なし。
記者との質疑応答
記者 :
熊被害対策についてお伺いします。秋田県の鈴木県知事が自衛隊の派遣に関して「前向きな回答をいただいた」と記者団に説明をしています。小泉大臣も「午後にも自衛隊の連絡官を秋田県庁に派遣し、支援内容を議論する」と発表されていますが、これは熊対策に向けて自衛隊を派遣することが決まったということでしょうか。決定したのであれば、いつからどういった規模の人員を派遣し、現地でどのような活動を行う予定か教えてください。また、東北方面総監部人員の秋田県庁への派遣、打ち合わせについての状況もあわせて教えてください。
報道官 :
本日、秋田県からツキノワグマによる深刻な被害を受けまして、自衛隊の派遣による熊の捕獲に伴う活動支援の要望、あくまでクマの捕獲に関わる活動への支援を依頼されたと承知しております。駆除については依頼されていないと承知しております。
秋田県からの御要望を受けまして、防衛省・自衛隊といたしましては、県と協力いたしまして早急に対応策を検討するため、県庁に連絡員を派遣し、県との協議を開始いたしました。現在、秋田県の御要望を踏まえまして、何ができるのか検討してるところです。
防衛省といたしましては、秋田県における被害の現状も踏まえまして、任務遂行に支障のない範囲で最大限協力していきたいというふうに考えております。また、県庁の方に派遣している連絡要員ですが、現時点において、東北方面総監部等の部隊から約10名を派遣いたしました。先ほどから申し上げているとおり、県との協議を開始したところですので、秋田県における被害の現状を踏まえまして、任務遂行に支障のない範囲で最大限協力していきたいというふうに考えております。
記者 :
先ほどの秋田の熊の件でお伺いします。連絡官含めおよそ10名派遣されてるということですが、今日の打ち合わせというか調整をもって、そもそも派遣するかどうかを決めるのか。今日で打ち合わせというか調整事項は終わりになるのかという点まで教えてください。
報道官 :
まず、東北方面総監部等の部隊から約10名、連絡要員を派遣しておりまして、正に今、県と協議中だというふうに承知しております。そういうことですので、今のところ派遣を決めたとか、そういう話については、まだ今協議中だということで御理解いただければというふうに思います。
記者 :
東北方面総監部から10人派遣ということで、仮に部隊派遣になった場合も陸自の可能性が高いというふうに考えて良いのでしょうか。
報道官 :
今のところ、陸上自衛隊の方で対応するというような形になろうかと思います。
記者 :
これ早ければ、本日、何を行うのか、どんな支援が可能になるのか、決まった場合というのは、何か発表のような形をとっていただけるものなのでしょうか。
報道官 :
今正に、県と調整中ですので、今日出るかどうか分かりませんが、皆さんに極力お知らせするような形をとりたいと思っております。
記者 :
先ほど任務に支障がない範囲での実施を検討しているという話だと思うんですけれども、そうなると自衛隊法でいいますと100条を適用するということでよろしいのでしょうか。
報道官 :
今、御指摘のあった100条が適用するという形になろうかと思います。
記者 :
災害派遣の枠組みではないということでよろしいでしょうか。
報道官 :
そのとおりです。
(以上)
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