日米防衛相会談 小泉防衛相とヘグセス米長官が連携強化を確認 南西地域での共同訓練拡充も
- 日本の防衛
2025-10-31 11:19
防衛省は令和7(2025)年10月29日(水)14時30分、同日に行われた日米防衛相会談の概要を以下のように発表した。
日米防衛相会談の概要
令和7年10月29日10時25分から約60分間、小泉防衛大臣とヘグセス米戦争長官は、防衛省において会談を行ったところ、概要次のとおり。
1 総論
冒頭、小泉大臣から防衛大臣就任の挨拶を行うとともに、精強な自衛隊を作り上げるべく全身全霊でその職務に努める旨述べた。ヘグセス長官から就任に対する祝意が示されるとともに、小泉大臣と緊密に連携していくことに対する期待が表明された。
両閣僚は、急速に厳しさを増すインド太平洋地域の安全保障情勢について率直な意見交換を行い、認識を共有した。また、10月28日の日米首脳会談において首脳間で一致した事項を踏まえ、その具体的な実行こそが両閣僚共通の責任であり、両閣僚が力強いリーダーシップを発揮して、「世界で最も偉大な同盟」である日米同盟の抑止力・対処力を一層強化していくことを確認した。特に、小泉大臣から、スピード感を持つこと、また、我が国として主体的に、防衛力の抜本的強化と防衛費の増額に引き続き取り組んでいく決意を表明し、三文書の改定に向けた検討を開始したことなどを説明した。これに対し、ヘグセス長官から支持が表明された。
2 日米同盟の抑止力・対処力の一層の強化
両閣僚は、変化する安全保障環境がもたらす課題に対応するため、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化する様々な取組について、引き続き切迫感を持って推進していくことで一致した。特に、
日米の指揮・統制枠組みの向上について、在日米軍のアップグレード及び自衛隊の統合作戦司令部の取組みにかかる具体的な進展を歓迎した。両閣僚は、平時から緊急事態までの日米の連携を一層効果的に実施するために取り組むことを確認した。
南西地域における日米の共同プレゼンスの拡大について、両閣僚は、進捗を歓迎し、より高度かつ実践的な共同訓練の各地、特に南西地域での拡充を含め、同盟の最優先事項の一つとして取り組むことを確認した。
防衛装備・技術協力について、両閣僚は、防衛生産・技術基盤の強化が共通の課題であることを認識し、日米の防衛生産・技術基盤を相互補完する重要性を再確認した上で、日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議(DICAS)の下、AMRAAM等のミサイル共同生産や米軍艦船・航空機の共同維持整備にかかる取組の追求を含む進展を歓迎し、一層推進することを確認した。小泉大臣は、抑止力強化に対する同盟のコミットメントを示すものとして、米国が各種のミサイルの納入の加速化に取り組んでいることに感謝の意を示した。
さらに、日米を中核として、豪州、韓国、フィリピンを始めとする地域のパートナーとの間で、情報共有や運用面を含む協力を更に進展させていくことで一致した。
3 米軍再編等
両閣僚は、抑止力を維持し、地元への影響を軽減するため、普天間飛行場の継続的な使用を回避する唯一の解決策である辺野古における普天間飛行場代替施設の建設と普天間飛行場の返還を含め、沖縄統合計画及びその他の既存の二国間取極めに従った在日米軍再編の着実な実施が極めて重要であることを確認した。また、在日米軍による事件・事故の再発防止のための協力を進めることで一致した。
(以上)
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