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小泉防衛大臣が中国国防部長と会談(11月1日)

  • 日本の防衛

2025-11-6 10:33

 防衛省は令和7(2025)年11月1日(土)23時45分、第12回拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)出席のためマレーシア訪問中の小泉進次郎(こいずみ・しんじろう)防衛大臣が、董軍・中国国防部長と防衛相会談を行ったことを発表した。
 内容は以下の通り。

日中防衛相会談について

 令和7年11月1日、18時07分(現地時間)から約50分間、ADMMプラス出席のため、マレーシアを訪問中の小泉防衛大臣は、董軍・中国国防部長との会談を行ったところ、概要以下のとおり。

1  小泉大臣から、日中関係において安全保障分野は最も難しい分野であり、現に数多くの懸案が存在しており、とりわけ、我が国としては、東シナ海や太平洋地域における、様々な形での中国側の軍事活動の活発化を深刻に懸念している旨伝えました。その上で、10月31日、高市総理と習近平主席の間で日中首脳会談が行われ、日中関係の大きな方向性について改めて確認され、日中間において「戦略的互恵関係」を包括的に推進し、「建設的かつ安定的な関係」を構築していくことは、日中首脳間で一致しているものであり、新政権においてもこの立場に変わりはないとした上で、このような首脳間の一致事項を実現していくためにこそ、日中防衛当局間においては、具体的かつ困難な懸案から目を背けず、率直な議論と意思疎通を粘り強く重ねることが必要不可欠である旨伝達しました。

2  また、小泉大臣から、本年5月に発生した、中国海警船から発艦したヘリコプターによる領空侵犯のような活動の即刻停止を強く求めつつ、我が国固有の領土である尖閣諸島周辺での中国の活動に対する強い懸念を表明しました。また、ロシアとの連携も含め、中国による我が国周辺海空域における軍事活動の活発化に対し、深刻な懸念を改めて伝達しました。

3  更に、小泉大臣から、南シナ海情勢についても、深刻な懸念を改めて表明したほか、台湾海峡の平和と安定の重要性について強調しました。また、北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射を強く非難したほか、露朝軍事協力の進展に深刻な懸念を表明しました。

4  その上で、小泉大臣からは、「日中防衛当局間ホットライン」について、適切かつ確実な運用をしっかりと確保していく重要性について指摘しました。また、防衛当局間を含めあらゆるレベルでの対話や交流の強化の重要性について一致したほか、本年1月に再開した部隊間交流の一環として、自衛隊の代表団による東部戦区訪問について調整していくことで一致しました。

(以上)

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