エアバスがシンガポールと有人・無人機チーミングの飛行試験に成功(2月5日)
- 日本の防衛
2026-2-10 11:20
令和7(2026)年2月6日(金)、エアバス・ジャパン株式会社は、エアバスがシンガポールと有人・無人機チーミングの飛行試験を成功裏に完了したことを公表した。
リリースの内容は以下の通り。
エアバス、シンガポールと有人・無人機チーミングの飛行試験を成功裏に完了
エアバス(本社:仏トゥールーズ、最高経営責任者:ギヨム・フォーリ)は5日(シンガポール時間)、シンガポール国防科学技術庁(DSTA)と、シンガポールの空軍基地において、エアバス最新の有人・無人機チーミングシステム「HTeaming」の飛行試験プログラムを実施し、成功裏に終了したことを発表しました。エアバスのフレックスローターとシンガポール空軍(RSAF)のH225Mヘリコプターが連携した、世界初のHTeamingの飛行実証試験となりました。
2025年6月に締結した共同研究パートナーシップに基づき、エアバスとDSTAは飛行実証試験を通じて、有人機と無人機のチーミングが状況認識を向上させ、任務の成果をどれだけ高めるかを検証しました。
1月にシミュレーション・シナリオを用いて実施された試験では、有人ヘリコプターが無人機(UAS)からのリアルタイムデータに安全かつ確実にアクセスできることが証明され、それにより航空機の視認範囲の大幅な拡大と任務全体の安全性向上という成果が得られました。この能力を実証するため、H225Mとフレックスローターは捜索救助任務において連携し、状況認識能力の強化を実現しました。
この共同飛行試験プログラムの一環として、エアバスはHTeamingの設計と、専用のデータリンクシステムを含むH225Mへの統合を管理しました。これにより、ヘリコプターの乗員はフレックスローターを直接指揮・統制しながら、その無人機からのリアルタイムデータを受信・処理することが可能になりました。この相乗効果で、乗員の迅速な意思決定と任務遂行が促進され、かつ高リスクな環境にさらされるのを最小限に抑えることができます。
DSTAのアン・ジャー・メン航空システム担当ディレクターは次のように述べています。「現代の任務は複雑で、リアルタイムに適応できるソリューションが求められます。今回の飛行試験プログラムの成功は、DSTAのイノベーションへの取り組みと、最先端のソリューションを提供するために産業界と強力なパートナーシップを結んだ成果を象徴するものです。人間の意思決定を運用の中心に据えながら、RSAFの任務の効率性を向上させるチーミング能力を前進させる一歩となりました。今回の成功により、私たちはよりダイナミックな運用の可能性を押し広げ、さらに前進する確信を得ることができました」
エアバス・ヘリコプターズのオリヴィエ・ミシャロン グローバルビジネス担当上席副社長は次のように述べています。「今回実証されたチーミングは、現代の戦術的運用におけるゲームチェンジャーです。この飛行試験プログラムによって、安全な運用をサポートするためにデュアルユース技術を活用できる能力を十分に実証することができました。両機の強みを活かすことで、航空指揮官は、複雑な任務や高リスクな環境において、かつてない状況認識能力を得ることが可能になります」
エアバスのHTeamingは、エアバスのヘリコプター全機種に対応するように設計された、新しいモジュール式の有人・無人機チーミングソリューションです。無人機(UAS)の機種を問わないシステムとして、さまざまな無人機を統合することができ、ヘリコプターの乗員は任務の要件に合わせて、飛行中に異なる無人機を完全に制御することが可能になります。
フレックスローターは、エアバスのUASの最新製品です。標準の運用仕様で12時間から14時間以上、欧州海上保安庁(EMSA)仕様で10時間の情報・監視・目標捕捉・偵察(ISTAR)任務向けに設計された、最大離陸重量25キロの無人垂直離着陸機(VTOL)です。電気光学システムや最先端センサーなど、さまざまな種類のペイロードを装備することができ、顧客の任務に応じた対応が可能です。わずか3.7メートル✕3.7メートルの場所があれば、陸上または海上での自動離陸および着陸ができるため、最小限の設置面積が必要な遠征任務に最適です。
スーパーピューマファミリーの最新型であるH225は、あらゆる天候下での運用能力を備え、高い航続距離、有効搭載量を持ちます。新しい航法装置を装備し、定評ある優れたオートパイロットと組み合わせることにより任務に従事するパイロットの操縦負荷を軽減します。H225とH225Mは世界中で360機以上が運用されており、総飛行時間は100万時間に達しています。軍用向けには、ブラジル、フランス、ハンガリー、インドネシア、イラク、クウェート、マレーシア、メキシコ、オランダ、シンガポール、タイ、モロッコから受注を獲得しています。
(以上)
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