発砲事件のあった陸自日野基本射撃場 5月中旬から射撃訓練を再開へ
- 防衛省関連
2024-5-10 16:06
陸上幕僚監部は令和6(2024)年5月10日(金)、日野基本射撃場における射撃訓練の再開について公表した。
日野基本射撃場では昨年6月に3人が死傷する発砲事件があり、第10師団陸上自衛隊では再発防止のための安全点検や教育を実施してきた。
この訓練再開に先立ち、陸上自衛隊第10師団(守山駐屯地)では、5月1日から地元自治会に対して訓練再開に関する資料を配布し、回覧を実施した。第10師団が自治会に配布した資料は、こちらの内容である。
陸上自衛隊日野基本射撃場の使用について
令和6年5月1日
陸上自衛隊第10師団
昨年6月14日(水)に発生した日野基本射撃場における自衛官候補生による発砲事案を受け、陸上自衛隊第10師団として、同種の事案が二度と発生しないよう、安全点検や教育を実施してまいりました。また、昨年11月6日(月)の日野基本射撃場における訓練参加中の隊員による不適切な行為を受け、第10師団の全隊員に対し、あらためて国民の皆様の信頼の下に武器を取り扱っていることの重要性や自衛隊における射撃の意義に関する教育を行ってまいりました。
今年1月に発生した令和6年能登半島地震の災害派遣により、日野基本射撃場を使用する部隊が活動に従事し射撃訓練に専念できる態勢が取れなかったところ、この度、令和6年4月18日に公表された事案調査結果を受けた再発防止策の徹底を含め、訓練実施のための態勢が整ったことから、日野基本射撃場における射撃訓練を順次実施してまいります。射撃実施日については5月中旬以降を予定しており、細部については別途告知させていただきます。
なお、射撃訓練に際しましては、周辺の住民の皆様が不安に思われることのないよう、厳正な射場規律を保持するとともに、関係規則を遵守し安全管理を徹底してまいります。
以上
また、今年4月には防衛省が発砲事案の調査結果について、その概要を発表している。
陸上自衛隊自衛官候補生による発砲事案調査結果について(令和6年4月 防衛省)
令和5年6月14日(水)に陸上自衛隊日野基本射撃場(岐阜県岐阜市)で発生した、自衛官候補生(当時)による発砲事案につきまして、「陸上自衛隊自衛官候補生による発砲事案調査委員会」を設置し、原因等の調査を行ってまいりましたが、今般、調査が終了し、事案調査結果をとりまとめました。
この事案は、武器を扱う組織として決してあってはならないものであり、引き続き、防衛省・陸上自衛隊として、安全管理の徹底に全力で取り組む所存です。
【調査結果の概要】
原因及び再発防止策は、次のとおりとなります。なお、本事案は、刑事裁判における公判が係属中であることから、今後の公判に影響を及ぼすと考えられる部分については、公表を差し控えております。
以上
なお、下記の「関連リンク」から調査報告書の全文を閲覧できる。
Ranking読まれている記事
- 24時間
- 1週間
- 1ヶ月
- レールガンの進捗状況を発表 極超音速兵器の撃墜めざす:防衛装備庁シンポジウム レポート③
- 《レポート》海自の新型艦艇 哨戒艦「さくら」「たちばな」が進水、年度内就役へ(11月13日)
- 防衛装備庁が次期戦闘機に搭載する誘導武器に関する情報提供企業を募集(11月13日)
- 日豪加新4カ国が東シナ海で共同訓練 海自「まや」など参加し連携強化(11月14日)
- 日本の防衛にも成層圏ガス気球を 北海道の企業が展示:防衛装備庁シンポジウム レポート④
- アデン湾海賊対処のP-3C哨戒機 令和7年10月の活動状況
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将補人事(陸自36名、海自11名、空自20名)
- 人事発令 令和7年8月1日付け、1佐職人事(陸自196名、海自60名、空自62名)
- 戦闘機と一緒に作戦行動する無人機、日本も作ってみた:防衛装備庁シンポジウム レポート①
- 第216回臨時国会に、自衛官の俸給月額やボーナス引き上げについての法律案が提出
- レールガンの進捗状況を発表 極超音速兵器の撃墜めざす:防衛装備庁シンポジウム レポート③
- 人事発令 11月9日・10日付け、1佐職人事(空自9名、陸自2名)
- 戦闘機と一緒に作戦行動する無人機、日本も作ってみた:防衛装備庁シンポジウム レポート①
- 防衛装備庁が次期戦闘機に搭載する誘導武器に関する情報提供企業を募集(11月13日)
- 国連の野外衛生救護補助員コースに11月24日から陸上自衛官1名を派遣予定(11月12日)
- 《レポート》海自の新型艦艇 哨戒艦「さくら」「たちばな」が進水、年度内就役へ(11月13日)
- 日本の防衛にも成層圏ガス気球を 北海道の企業が展示:防衛装備庁シンポジウム レポート④
- 海自、フィジー 海軍と共同訓練を実施(11月3~7日)
- 陸自UH-1J多用途ヘリにレーザー照射 徳島県住宅地上空で発生 乗員・航空機に被害なし・警察に通報(11月11日)
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将補人事(陸自36名、海自11名、空自20名)
- レールガンの進捗状況を発表 極超音速兵器の撃墜めざす:防衛装備庁シンポジウム レポート③
- 人事発令 11月9日・10日付け、1佐職人事(空自9名、陸自2名)
- 人事発令 10月30日付け、1佐職人事(空自4名)
- 戦闘機と一緒に作戦行動する無人機、日本も作ってみた:防衛装備庁シンポジウム レポート①
- 人事発令 11月5日付け、1佐人事(海自1名)
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将補人事(陸自36名、海自11名、空自20名)
- 島嶼防衛用新型対艦ミサイルの研究は1回目の試射が終了:防衛装備庁シンポジウム レポート②
- 国連の野外衛生救護補助員コースに11月24日から陸上自衛官1名を派遣予定(11月12日)
- 人事発令 令和7年8月1日付け、1佐職人事(陸自196名、海自60名、空自62名)
- 防衛装備庁が次期戦闘機に搭載する誘導武器に関する情報提供企業を募集(11月13日)


