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[国会答弁]馬毛島基地の必要性に関する質問答弁を公開

  • 防衛省関連

2024-7-3 13:14

 防衛省報道室は令和6(2024)年7月2日(火)、第213回国会における質問への答弁「参議院議員水野素子君提出馬毛島基地の必要性に関する質問に対する答弁書」を閣議決定し、報道に公開した。
 その質問主意書と答弁書を以下に転載する。

馬毛島基地の必要性に関する質問主意書

 質問第215号
 右の質問主意書を国会法第74条によって提出する。
 令和6年6月21日
 水野 素子
 参議院議長 尾辻 秀久 殿

1  防衛省ホームページにおける馬毛島に自衛隊基地を整備する必要性について、「硫黄島は配備地(岩国)から遠く安全性が問題となっています」と記述されている。
 令和6年3月12日の外交防衛委員会における私の質問に対し、政府は「硫黄島は、艦載機の基地の岩国から約1400キロと非常に遠く、往復の際に機体にトラブルが発生した場合、緊急着陸用の飛行場が確保できず、米軍人の安全性に大きな懸念があります。したがって、米軍人の安全確保の観点においても、できる限り早期にこの施設整備を行うことは必要と考えている」と答弁があったが、米軍人の安全性だけではなく馬毛島近隣の種子島などの周辺住民の安全性やその生活への影響も含めて、基地建設の必要性を丁寧に説明するべきではないか。
 ホームページの該当部分を速やかに修正すべきと考えるが、政府の見解を示されたい。

2  馬毛島近隣の種子島では、基地建設による環境変化や建設バブルともいわれる状況による人員不足により、伝統的な基幹産業であった漁業や農業が壊滅的な状況となり、住民が不安を覚えている。漁業・農業復興支援に対する政府の方針や計画を示されたい。

  右質問する。

参議院議員水野素子君提出馬毛島基地の必要性に関する質問に対する答弁書

1について
 政府としては、馬毛島における施設整備に関し、我が国の安全保障上の必要性、住民の生活環境や安全、自然環境に対する影響等について、地域住民の方々、地元地方公共団体等に対し、累次の機会に説明してきている。
 また、御指摘の「ホームページの該当部分」については、米軍人の安全性に係る事実関係について説明しているものであり、修正する必要はないと考えている。

2について
 御指摘の「伝統的な基幹産業であった漁業や農業が壊滅的な状況」の意味するところが必ずしも明らかではないが、現時点において、御指摘の「漁業・農業復興支援に対する政府の方針や計画」を作成することは考えていない。

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