吉田統合幕僚長、モンゴルで開催の多国間訓練「カーン・クエスト24」を視察(8月4~7日)
- 防衛省関連
2024-8-9 11:55
防衛省 統合幕僚監部は令和6(2024)年8月7日(水)、8月4日~7日に行われた吉田圭秀(よしだ・よしひで)統合幕僚長のモンゴル公式訪問について以下のように公表した。
統幕長によるモンゴル公式訪問の実施について
8月4日から7日の間、吉田統合幕僚長はモンゴル国を公式訪問し、モンゴル軍参謀総長 ガンビャンバ少将と会談を行うとともに、多国間訓練「カーン・クエスト24」の視察を行いました。統合幕僚長によるモンゴル公式訪問は、2013年以来、約11年ぶりです。
会談において両者は、同じ北東アジアに位置する国という共通点を踏まえた戦略環境認識や防衛政策等を共有するとともに相互理解を促進し、今後の日モンゴル防衛協力の方向性について認識の一致を図りました。
更に両者は、二国間関係を一層強化し、「自由で開かれたインド太平洋」のビジョンの下でグローバルな課題解決に向けた協力を強化することで一致しました。また、吉田統合幕僚長は、「カーン・クエスト24」の視察を通じて、国連平和維持活動(PKO)等への派遣に係る各種訓練状況を確認しました。
モンゴルは、南側を中国、北側をロシアに囲まれた内陸国という地政学的特性から、歴史的関係が深い両隣国との関係を最優先課題としています。一方でモンゴルは、民主主義等の普遍的価値を一貫して重視しているため、日本を含む「第三の隣国」との関係も重要視しています。
実際、モンゴルと日本は、2022年11月の日・モンゴル首脳会談において、両国関係を「戦略的パートナーシップ」から「平和と繁栄のための特別な戦略的パートナーシップ」に格上げしたほか、防衛装備・技術移転協力を推進することで合意しました。
安全保障分野においても、これまで継続されてきた能力構築協力や、多国間訓練への参加、留学生の受入れによる人的交流、そして近年の空軍種間の協力の進展等により、日モンゴル間の防衛協力は益々活発化しています。
モンゴルは、我が国にとって、自由や民主主義といった普遍的価値を共有する重要な同志国です。
そのため、2023年8月のインド太平洋参謀総長等会議以来となる吉田統合幕僚長とガンビャンバ参謀総長による今回の会談は、制服組のトップである参謀総長級における相互理解と信頼関係醸成を通じた今後の日モンゴル防衛協力の深化に資するという点で、大きな意義がありました。
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