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防衛省、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況を更新(12月23日)

  • 日本の防衛

2024-12-25 13:11

 防衛省は令和6(2024)年12月23日(月)、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況について、最新情報を更新した。
 防衛省では2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、およそ1週間おきにマップ上にその状況をまとめ、公式サイトにおいて公表し続けてきている。
 今回の更新はこちらのとおり。

ウクライナ関連

 今回のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為です。
 防衛省としては、インド・太平洋地域への影響も見据えながら、関連動向の情報収集・分析に努めており、可能な限り、共有していきたいと考えています。

ロシアによるウクライナ侵略の状況(2024年12月23日時点)

 ウクライナ軍がロシア西部クルスク州における作戦及びロシア領内への無人機攻撃を継続する一方、ロシア軍は、ウクライナ東部への攻勢及びウクライナ全土に対するミサイル・無人機攻撃を継続しつつ、クルスクへの攻勢を強化している模様。

資料出典:防衛省 ※クリックすると拡大表示できます。

※以下は地図に記入された文字の書き出しです。一部の略語・略号は元の言葉に書き改めています。

戦闘による人的被害・物的損耗の状況
ロシア軍:死者約19.8万人(ゼレンスキー大統領24年12月8日)
 :死者約20万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)
 :死傷者64.8万人以上(英国防省24年10月7日)

ウクライナ軍:死者4.3万人(ゼレンスキー大統領24年12月8日)
 :死者約8万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)

ウクライナ市民:死者10,582人以上、負傷者1万9,875人以上(UN24年2月22日)

戦況など

・ウクライナ作戦戦略・編組部隊「ホルティツァ」報道官は、ウクライナ軍が、ポクロウスク近郊のピシチャネにいたロシア軍を撃退することに成功したと表明(12月16日)

・ウクライナ軍特殊作戦部隊は、ロシア破壊工作・偵察部隊がスーミ州への越境を試みたが、10日に撃退したと発表(12月16日)

・ウクライナ総司令官は、ポクロウスク及びクラホヴェ方面が最も困難な状況にあり、クラマトルスク、トレツク、ヴレミウカ方面へもロシアが著しく圧力を強めているほか、この3日間、ロシアがクルスク州において激しい攻勢を実施と言及(12月17日)

・ロシア国防省は、15日にドネツク州ヴェセリー・ハイ村、同州プシキネ村、16日に同州エリザヴェチウカ村、17日に同州ハンニウカ村、18日に同州トルドヴェ村、同州スタリ・テルニ村、19日に同州ゼレニウカ村、同州ノヴィ・コマル村を解放したと発表

・ウクライナ空軍は、ロシアが、ミサイル×94発、無人機×194発でウクライナ各地を攻撃と発表。ゼレンスキー大統領は、ウクライナエネルギー施設に対する最大の攻撃の1つであり、少なくとも1発が北朝鮮製ミサイルであったとするほか、ウクライナが迎撃した81発のミサイルのうち、11発はF-16戦闘機で迎撃したと発表。ロシア国防省は、エネルギー施設を標的にしたことを認めたうえで、タガンログにある軍用飛行場へのATACMS攻撃に対する報復であったと言及(12月13日)

・ウクライナメディアは、ウクライナ軍の無人機がロシアオリョール州の燃料施設への攻撃を試 み、同施設では火災が発生していると報道。同州知事は、大規模な無人機による攻撃を受け、インフラ施設で燃料に引火したと発表(12月14日)

・ゼレンスキー大統領は、北朝鮮兵士がロシアクルスク州における攻勢に投入され始めたとし、現時点では同州にのみ投入されていると発言(12月14日)

・米国防省報道官は、北朝鮮兵士がロシア軍と共にクルスク州で戦闘を行ったと評価しており、具体的な数字は言えないが、死傷者が出た兆候もあると発言(12月16日)
・ウクライナ軍特殊作戦部隊は、第8特務連隊の兵士によれば、3日間で50名の北朝鮮兵士を殲滅し、47名を負傷させたと発表(12月17日)

•ウクライナ保安庁は、傍受した会話を公開し、200人以上の負傷した北朝鮮兵士がモスクワの病院に移送されていると表明(12月18日)

資料源:ウクライナ政府機関ウェブサイト、ロシア大統領府ウェブサイト、ISW等

(以上)

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